中国の高級車市場で、大きなシェアを握るアウディ。同ブランドが、中国で現地生産する全モデルの環境対応策強化に乗り出す可能性が出てきた。
これは現地の自動車メディア、『チャイナカータイムズ』が報じたもの。同メディアの取材に応じた一汽フォルクスワーゲンのアウディ販売担当ゼネラルマネージャー、Dominique Boesch氏は、「2012年から現地生産するアウディ全車に、マイルドハイブリッドシステムを搭載するつもりだ」と語ったという。
マイルドハイブリッドは、トヨタ『プリウス』などのフルハイブリッドと比較して、小出力のモーターや容量の小さいバッテリー(二次電池)を搭載。モーターは基本的に発進時の加速をアシストするだけで、エンジンとモーターの間には複雑な制御機能を持たない。フルハイブリッドほど燃費改善効果は期待できないが、その分、システムを簡素化できるのがメリットだ。
アウディは将来的に、中国に導入する輸入車に関しても、全車にマイルドハイブリッドを採用する方針と伝えられる。これと並行して、『Q5ハイブリッド』などのフルハイブリッド車やEVも、中国市場へ積極投入する意向を示している。