日産自動車の田川丈二執行役員は27日、減速傾向が強まっている中国市場で、前年比12%増を見込んでいる2011年の販売計画の達成は可能との見通しを示した。田川執行役員は同日開いた決算会見後、一部報道陣に対し語った。
田川執行役員は中国市場全体について「当初は1割くらいの増加でみていたが、今の足元でいうと少し低くなるかもしれない」とし、想定よりも弱含みで推移しているとの考えを明らかにした。
その一方で「我々の販売は1月から6月終わったところで18%増加した。そういう意味でいえば12%の増加(計画)に対して18%できているので、単純計算でいうと7月から12月の販売が5-6%でも何とか我々の計画は達成できる」と述べた。
さらに「全需に関していえば、あまり我々が競合してないセグメントの一部で下がっている」とも指摘し、販売計画の達成に自信をみせた。
日産は2011年の中国での販売目標台数を前年比12.3%増の115万台に設定している。今年1月から6月までの販売実績は前年同期比18.2%増の50万3077台となっている。