トヨタ伊地知専務、円高対応「自分の城は自分で守る」

自動車 ビジネス 企業動向
ジャカルタモーターショー、トヨタの プレスカンファレンス
ジャカルタモーターショー、トヨタの プレスカンファレンス 全 2 枚 拡大写真

トヨタ自動車の伊地知隆彦取締役専務役員は2日の決算発表の席上、過去最高値レベルの円高に関連して「政府と日銀としては、お上に甘えるのでなく、(産業界は)自分たちで円高に対応しなさいというメッセージかと思っている」と述べた。

そのうえで「われわれの先輩が“自分の城は自分で守れ”と言ったように、社内でも(円高対応を)しっかりやろうと取り組んでいる」と語った。政府や金融当局への要望を聞かれての発言だが、円高是正への当局の動きが緩慢なことに、皮肉を交えたように聞こえた。

さらに伊地知専務は「円高との闘いは、われわれの宿命と理解しているが、為替変動のスピードがこれだけ速いと輸出企業は本当にしんどい。当社の連結業績は黒字だが、単独営業利益が今期3700億円の赤字になる見込みからも、(日本での生産は)限界を超えていることを示している」と指摘した。

一方で、「サプライヤーさんを含め、日本の自動車産業の技術力はまだ抜きん出ている。日本でのモノづくりを守るため、原価低減のタネをもっと広く探すなど粛々と取り組んで生きたい」と、自らに言い聞かせるように語った。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る