【シトロエン C4 試乗】さすがの乗り心地…松下宏

試乗記 輸入車
シトロエンC4
シトロエンC4 全 8 枚 拡大写真

『C3』&『DS3』の好調な売れ行きによって日本市場での認知度が高まったシトロエンが、C3に次ぐ量販モデルの『C4』をフルモデルチェンジした。

これまでのC4はちょっとクセのある特徴的なデザインを採用していたが、新しいC4は割と普通になった感じ。一般的な5ドアハッチバックのデザインだ。

インテリアというか装備に関しては遊び心が表現されていて、カラーが5段階に切り換えられるメーターパネルや、同様にウインカーなどの作動音も切り換え可能とされている。その日の気分によって楽しむのも良い。

2グレードある「セダクション」と「エクスクルーシブ」では、搭載エンジンとトランスミッションの組み合わせが異なる設定だ。

自然吸気の1.6リットルエンジンを搭載するセダクションは今回もまた4速ATで、プジョー『308』に採用された6速ATは搭載されなかった。改良を重ねることで、究極の4速ATといえるくらいにまで変速フィールを向上させているとはいえ、4速であることの限界があるのは変わらない。早期に6速化が望まれる。

エクスクルーシブには1.6リットルの直噴ターボが搭載されていて動力性能は十分だが、組み合わされるトランスミッションは6速のEGS。こちらは変速時のトルクの抜けに慣れが必要で、普通のユーザーがすんなり楽しめるものではない。こちらも6速ATへの切り換えが望まれる。

シトロエンらしさが端的に表れているのが足回りというか乗り心地の良さ。グレードによってタイヤサイズが異なるが、適度な硬さのあるしっかりした感じの足回りながら、角のとれた快適な乗り心地を示す。この心地好さはさすがシトロエンという印象。C4は油圧サスペンションではないのだが、油圧サスを思わせるような乗り心地の良さを感じたのは、シトロエンという先入観によるものではないと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る