【ルノー カングー 試乗】マイナーチェンジでペットフレンドリー度UP…青山尚暉

試乗記 輸入車
基本的なスタイリングは変わっていない。ボディカラーは全10色+特別色。写真はブルーエトワールM
基本的なスタイリングは変わっていない。ボディカラーは全10色+特別色。写真はブルーエトワールM 全 19 枚 拡大写真

ルノー『カングー』は世界的に見ればその半数が商用車として活躍しているマルチパーパスカーだ。そして同時に、8月末に幕張メッセで行われた「インターペット-人とペットの豊かな暮らしフェア」に車両を出展した、世界屈指のペットフレンドリーカーでもある。

【画像全19枚】

そんなカングーがマイナーチェンジ。リヤサスの変更により全高が2cm低くなったほか、インパネ&シートのカラーを変更。サイドモールがボディ同色となり(黄色のボディのみ黒のまま)、ドアハンドルがシルバー塗装されるなどの改良を受けている。

カングーのペットフレンドリー度を象徴するのが、荷室。天井が高く、左右に余計な出っ張りのないフロアは実測で奥行780mm、幅1165mmもの極めてスクエアかつ広大なスペース。大型犬2頭も余裕で乗れて、普通のクルマには入らない大型クレートを積むのにも適している。

重要なのはフロア高で、今回のマイナーチェンジでリヤサスのスプリングを縮めて細めた結果、全高が2cm下がり、地上545mmとマイナーチェンジ前より低くなっている。開口部に段差がなく、中大型犬ならより苦労なく飛び乗れて飛び降りることができる高さとなり、ペットフレンドリー度をさらに増したと言えるだろう。

荷室のドアは観音開きで、片側だけでも開けることができ、後方へのドアの張り出し量も、たとえばボックス型ミニバンなどよりずっと少ない。つまり、様々なシーンで開けやすく、ペットを乗降させやすいということだ。

しかも、カングーには運転席頭上、後席頭上に天井の高さを生かした航空機にあるようなコンパートメント(収納)がある。愛犬のリード、おやつ、衣類などの小物を効率よくしまっておけるから便利だ。

走ってもカングーはペットフレンドリーだ。1.6リットルエンジンは105psと控えめなスペックで、4ATモデルの場合、出足、中間加速ともにごく穏やか。60km/hも出てしまえばそれなりに走ってくれるものの、逆に言えば、加減速時のショックが少なく、ペットも安心して乗っていられる。

乗り心地は先代よりずっと良くなり、荒れた路面や段差越えなどでも車体は夢のようにフラット。前後席ともに実にふんわりとした快適感に満たされる。とくに高速巡航時の心地良さは下手な高級サルーンを凌ぐほど。穏やかな加速感とともに、ペットもまた快適に過ごせるというわけだ。

ちなみに愛犬を乗せてみたが、すぐに寝息を立てたぐらいで、後で聞けば「荷室もまた素晴らしく快適ワン」とのことだった。エコなスローなライフスタイルにもピッタリな1台だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★★
ペットフレンドリー度:★★★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイトも手がける。

《青山尚暉》

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