無保険車の保険金肩代わり、年間15億円

自動車 社会 社会

本来、加入していなければならないはずの自賠責保険に入らないで運転した事故、いわゆる無保険車の事故に対する保険金の支払いが年間約500件、15億円に上ることがわかった。

国土交通省保障制度参事官室が昨年1年間に支払った無保険車の賠償金は479件で、15億4700万円だった。1件平均322万円で、自賠責保の傷害補償の上限は120万円であることを考えると高額だ。

09年は、543件で18億1000万円(平均333万円)。08年は、550件で14億7800万円(平均268万円)の支払いがあった。

自賠責保険は強制加入だが、保険に加入していなくても被害者の保護を考えて、政府が保障する形で加害者の賠償を肩代わりして支払う。最終的には加害者に請求されるが、回収が進んでいないのが現実だ。

賠償金の財源は、自賠責保険の加入者の保険料が当てられ、無保険車の加入が急がれるところだ。ただ、参事官室は、無保険者加入の有効な手段を探しあぐねている。

同室事故対策係は、自賠責制度のPR事業をする団体に補助金を出していたが、今年度はその制度が廃止された。無保険車を加入に導く対策は、9月中実施されるポスターに掲示などのPRにとどまる。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る