中国汽車工業協会は9日、中国における8月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は138万1100台。前年同月比は4.2%増と、3か月連続で前年実績を上回った。
100万台を超えたのは、20か月連続。138万1100台のうち、乗用車は前年同月比7.3%増の109万5200台だ。一方、商用車は6.4%減の28万5900台にとどまった。法人ユーザーを中心に、新車の購入を控える動きが続く。
日本メーカーでは、日産自動車が約9万4700台を販売。前年同月比は26.1%増と、7月の26%増に続いて、4か月連続で2桁増を達成した。中国合弁の東風日産が2011年1月に発売した新型『サニー』(現地名:『陽光』)が牽引役を果たす。
日産に続いたのはトヨタ自動車で、約8万8700台を販売。前年同月比は14.9%増と、2か月連続で前年実績を上回った。また、ホンダは4万9596台を売り上げ、前年同月比は2.5%増と、7か月ぶりに前年実績を上回る回復を示した。
日本メーカー以外では、GMが8月としては過去最高の20万5885台を販売。前年同月比は13.4%増と、2か月ぶりの前年実績超えとなった。乗用車系モデルの8月実績は、上海GMが前年同月比21.7%増の9万8674台、SAIC-GMが8.2%増の10万2959台。ともに8月の販売記録を更新する。
上海GMでは、シボレーブランドが前年同月比20.5%増の4万6370台をセールス。小型セダンの『クルーズ』が72.7%増の1万9910台と人気を集めた。
中国の2011年1-8月新車販売は、前年同期比3.3%増の1198万2900台。8月の前年同月比4.2%増は、3か月連続での1桁増にとどまっており、2010年通年の前年比32%増の勢いはない。