インド自動車工業会は9日、インド国内の8月新車販売の結果をまとめた。商用車を含めた総販売台数(輸出を除く)は、25万6162台。前年同月比は0.04%減と、2か月連続で前年実績を下回った。
全販売台数のうち、乗用車は19万1914台。前年同月比は6%減と、こちらも2か月連続の前年実績割れだ。一方、商用車は23%増の6万4248台と、引き続き好調。個人ユーザーと法人ユーザーとの間で、新車購入に対する温度差が大きい。
実際、インド新車市場でトップシェアを誇るスズキのインド子会社、マルチスズキは8月、輸出を含めて9万1442台を販売。前年同月比は12.7%減と、3か月連続で前年実績を下回った。
車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『ゼン・エスティロ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『A-スター』などが、トータル6万3296台を販売。前年同月比は19.2%減と落ち込む。
一方、トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)は8月、1万1693台を販売。前年同月比は84%増と、7月の99%増に次いで、高い伸びを示した。
販売好調の要因が、2010年12月に発売したインド向け戦略コンパクト、『エティオス』。同車は8月、トヨタのインド販売の約5割に当たる5534台を販売した。その内訳は、セダンが2710台、6月末に投入したハッチバックの『リーバ』が2824台だ。