錠剤、封筒の中身、食品中への混入物

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従来の方法
従来の方法 全 2 枚 拡大写真

 富士通は12日、富士通研究所によるテラヘルツ波を利用した物質検査手法において高速化を実現したと発表した。
 
 テラヘルツ波は、光と電波の中間の波長(0.3mm)と性質を持ち、紙やプラスティックや布といった金属以外をよく通す。そのため、たとえば同じように見える錠剤でも、それが何の薬であるかを判明したり、封筒の中身の検査や税関での荷物の非開封検査、食品中への混入物の検査、損傷や劣化などを調べるデバイスの品質検査などに応用できることが期待されている。しかし、1度の照射で物質の1方向についての情報しか得られず、物質全体を把握するためには、物質を少しずつずらしながらそのつど照射して測定する必要があるため、検査に時間がかかるという課題があった。

 今回、富士通研究所では、新たに開発した多数の段差を用いた階段状ミラーアレイを配置することで、物質に対して複数回の移動をしたのと同等の効果を得ることができ、1回の照射で検査が可能に。縦横30ミリメートルの対象物の測定時間を従来の34分から1分21秒へと25倍に高速化した。

 今後はさらなる高速化を行い、2014年頃の実用化を目指すとしている。

富士通、テラヘルツ波による物質検査を25倍高速化

《編集部@RBB TODAY》

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