アウディは12日、ドイツで13日に開幕するフランクフルトモーターショー11の報道関係者向けプレビューイベントを開催。『RS5クーペ』の2012年モデルを初公開した。
RS5クーペは2010年3月、ジュネーブモーターショーでデビュー。『A5クーペ』をベースに、アウディの子会社、クワトロGmbHが開発した『A5』シリーズの最強グレードだ。
今回発表の2012年モデルは、ベース車両のA5クーペがマイナーチェンジを受けたことに伴うもの。内外装を中心に、リファインが施されている。
外観は、新デザインのヘッドランプを中心に、表情を再構築。シングルフレームグリルは、アルミ調フレームの中に、ハイグロスのアンスラサイトグレーのメッシュパターンを組み合わせた。前後バンパーのデザインも変更。LEDデイタイムランニングライトも、新デザインに改めた。
室内は、新デザインのフラットボトムレザー製ステアリングホイールを採用。シフトレバーの形状も新しい。
エンジンは、引き続き、自然吸気の直噴4.2リットルV型8気筒ガソリン「FSI」。『R8』譲りのこのユニットは、最大出力450ps/8250rpm、最大トルク43.8kgm/4000 - 6000rpmを引き出す。
トランスミッションは、7速「Sトロニック」。アウディ独自のフルタイム4WD、「クワトロ」との組み合わせにより、0 - 100km/h加速4.6秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを発揮する。オプションでリミッターの解除が可能で、この時の最高速は280km/hに到達する。
この2012年モデルのRS5クーペ、現時点では価格や発売時期は未定。BMW『M3クーペ』やメルセデスベンツ『C63AMGクーペ』が直接のライバルだ。