脱北船 屋根なし、水なしの木造船

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石川県輪島沖で見つかった脱北者と見られる男女が使った木造船(13日13時頃・輪島市の北方約9キロメートル)
石川県輪島沖で見つかった脱北者と見られる男女が使った木造船(13日13時頃・輪島市の北方約9キロメートル) 全 2 枚 拡大写真

13日午前に発見された脱北者と見られる男女が乗った船は、全長わずか8mの木造船だった。場所は石川県輪島市の沖合25kmの地点。地元の刺網漁船が見つけた。

小型エンジンを載せた木造船は、まるで釣り船。直射日光を遮る屋根もない。この小さいな船に男性3人と女性3人、それに男児3人のあわせて9人が乗っていた。9人は家族とその親戚だとされるが、これでは身動きすることもままならない。ちなみに船を曳航する巡視艇おきかぜは全長20mあって、定員は5人だ。

男女は第9管区海上保安本部の巡視船の中で事情聴取を受けている。巡視船は金沢港(金沢市)に停泊中だ。

責任者と名乗る男性は「8日午前に韓国に向けて北朝鮮のチョンジン(清津)を出港した。韓国に行きたい」と、話している。発見された場所までは直線距離で約750km。「燃料は180リットル積んだ」と話しているが、海保によると残量は60リットルほどだった。

船にはキムチと米が残っていたが、30リットル用意したという水はなくなっていた。

今後、男女は入国管理局に移され、強制送還か、韓国に送るのかという政府の判断を待つことになる。

玄葉光一郎外相は「現段階で予断を持って対応するということは差し控えた方がいいと考えている。正確な情報が出た時点で適切な対応をする」と、答えるに止めた。

《中島みなみ》

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