13日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー11。アストンマーチンのブースの主役は、モーターショーデビューとなった『V12ザガート』だ。
V12ザガートは、アストンマーチンとイタリアのカロッツェリア、ザガートとのコラボレーションで生まれたモデル。5月下旬、イタリア・コモ湖畔で行われたクラシックカーの一大イベント、「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」で初公開された。
ユニークなのは、この時点ではコンセプトカーでありながら、6月末にドイツで開催されたニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦を果たした点。東日本大震災の復興支援の意味を込めて、日の丸カラーのV12ザガートが、力強い走りを見せたのだ。
今回のフランクフルトが、モーターショーデビューとなったV12ザガート。フロントには、『V12ヴァンテージ』譲りの6.0リットルV型12気筒ガソリンエンジンを搭載。このユニットは、最大出力517ps、最大トルク58.1kgmという圧倒的パワーを引き出す。
V12ザガートは2012年夏から、限定150台を生産。英国での価格は、33万ポンド(約4000万円)からだ。アストンマーチンの名車、『DB4GTザガート』の誕生から50年。アストンマーチンとザガートのコラボレーションに、新たな伝説が誕生するかもしれない。