東日本大震災の影響によって当初の4月開催から延期されていたMotoGP世界選手権シリーズ「日本グランプリ」が9月30日〜10月2日の3日間、栃木県茂木町のツインリンクもてぎで開催される。
全18戦中の第15戦という形で仕切り直しとなった日本グランプリは、チャンピオン争いが佳境を迎えるシーズン終盤戦となった。第14戦終了時点で、最高峰であるMotoGPクラスのランキングは、ケーシー・ストーナー(ホンダ)が284ポイントで首位を走り、それをホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が240ポイントで追う展開。もてぎの結果次第ではストーナーがチャンピオンシップに王手をかける状況となっている。
また今季からドゥカティに移籍したものの、マシンの不調にあえぐバレンティーノ・ロッシは現在ランキング6位。日本のファンにとってはロッシが復活の糸口を見つけるかどうかも注目となる。
また地元でのレースとなるホンダからは、優勝候補のストーナーを含めて8名のライダーがMotoGPクラスに参戦。中でも注目は、日本人で唯一MotoGPクラスにフル参戦中の青山博一(現在ランキング10位)。さらに全日本ロードレースに参戦中の秋吉耕佑がスポット参戦するほか、宮城県在住で今回の震災で被災しながら、その秋吉と共に今年の鈴鹿8耐で自身4度目の優勝を飾った伊藤真一がスポット参戦する。
開催されるのは4ストローク・800ccで争われる最高峰のMotoGPクラスのほか、4ストローク・600ccのワンメイクエンジンとなるMoto2クラス、そして2ストローク・125ccクラスの計3クラス。
なお、MotoGPクラスは来季から段階的に4ストローク・1000ccに移行するほか、125ccクラスも4ストローク・250cc単気筒のMoto3クラスに移行するため、このマシンレギュレーションでのレースを日本で見られる最後のチャンスとなる。
各クラス共、9月30日にフリー走行、10月1日に予選、2日に決勝が行われる。