マツダ財団の研究助成、「ワンチップ放射線検出器の研究」に最高額

自動車 ビジネス 企業動向
マツダ財団の研究助成、「ワンチップ放射線検出器の研究」に最高額
マツダ財団の研究助成、「ワンチップ放射線検出器の研究」に最高額 全 4 枚 拡大写真

マツダ財団は26日、2011年度の研究助成を決定したと発表した。科学技術振興関係25件に助成金額3000万円を、青少年健全育成関係5件に助成金額400万円の研究助成を決定。助成は合計30件、総額3400万円となる。

今年度は、全国の大学・研究機関などから350件の応募があった。助成金額で200万円の最高額となった「超小型低消費電力CMOSワンチップ放射線検出器の研究」(東京工業大学)や、「セシウムイオンを強力かつ選択的に認識可能な有機ホスト化合物の創製」(山形大学)など、将来にわたって解決が求められている科学技術に関する先進的な研究なども選ばれた。

マツダ財団が重点をおく「循環・省資源に貢献する研究」では「製品の資源循環戦略の策定とその製品設計への展開に関する研究」(大阪大学)、「二酸化炭素を利用した太陽光誘起光触媒的分子変換プロセスの開発」(広島大学)など、サステイナブルな社会を目指してエネルギーや物質の循環・省資源に貢献する15件が選ばれた。

マツダ財団では従来から、次世代を担う若手研究者、未来をひらく芽となる萌芽的研究を優先して助成を行っており、今回、40歳以下の若手研究者への助成割合は76%となった。

一方、青少年健全育成の研究助成では、昨年度に引き続き、青少年健全育成にかかわる市民活動の活性化に役立つ実践的な研究を助成対象とした。

今回選ばれたのは「大学・警察・地域コミュニティが連携して青少年の危険行動防止プログラムを実施し有効性を評価する研究」(神戸大学)や「子どもの発達・成長に対する『社会的居場所』の役割と効果に関する研究」(県立広島大学)など、地域ぐるみで子どもたちを育みつつ人びとが心豊かに生きることのできる社会づくりに取り組む研究。

なお、2012年度青少年健全育成のための市民活動支援については、10月から広島、山口両県で募集を開始する。マツダ財団のこれまでの助成実績は、今回を含めて合計1632件、13億7680万円となる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  4. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  5. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る