KDDI田中社長「直球来ましたね」

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会見後の囲み取材に対応する田中社長
会見後の囲み取材に対応する田中社長 全 10 枚 拡大写真

 KDDIは26日、都内で2011年の秋冬モデルの新型端末・サービス発表会を実施した。2011年10月上旬以降順次発売する、auのスマートフォン「IS series」の新ラインアップ6機種、auケータイ3機種、タブレット1機種、データ通信端末1機種となる、au秋冬モデルを発表した。

 発表会後に、KDDIの田中孝司社長が囲み取材に応じた。記者とのやりとりは以下の通り。

----iPhoneを求める声がありますが、希望として出したいとお考えですか?

本当に申し訳ないんですが(ノーコメント)。

----ミドルモデルへWIMAX搭載についての今後の見通しは?

(トラフィックの)オフロードは経営課題の一つ、いまは問題ないが、2014〜15年には本当に問題になる、WiMAXだけで解決できるとは思っていないので、いろんなものをあわせて対応していかなければならない。

----WiMAXは建物内が弱いが、屋内基地局の整備は?

いま平行してやっています。地下鉄などでもあわせてやっていますので、もう少しお待ちいただきたい。

----WiMAXやデザリングにより、ソフトバンクに対する優位性が高まるのか?

高速対応やデザリング対応は、ソフトバンクさんというよりは、ドコモさんの「Xi
(クロッシィ)」との関係とか(と比べ)、我々のラインナップは十分競争力があるのではないかと思っています。

----未来は勝てる自信はあるか?

僕らの気持ちとしては、お客様の思いを聞かなければならないと思っている。お客さんの選択肢を支えれば、業績はついてくるのではないかとの思いでいる。

----iPhoneの販売権の獲得に向けては、意欲的であると考えてよろしいか?

直球来ましたね(笑)、本当に申し訳ない(ノーコメント)。

----新800MHz帯への、移行の具合は?

新800MHz帯に対応していない端末は、来年7月までになくさなくてはならない、(未対応端末は)本年度末で数十万(契約)程度になるのでそんなに心配していない。

----今回、アンドロイドauのロゴがありませんが、KDDIはできるだけ多くのプラットフォームを出すというスタンスなのでしょうか?

お客さんが望むことはやっていかないと行けないかなと思っている。AndroidやWindowsPhoneなどをやってきて、これまで一番最後になっていたものが最初に出せるようになり、自分としては結構できていると考えていて、もっと先の要望に応えられるよう、経営のスピードアップを進めていきたい。

----毎月割りですが、ドコモに比べると端末が高く、価格の引き上げが先送りになるのではとの懸念があるが、冬用端末もこういった売り方になるのか?

端末価格と毎月割りのバランスは営業戦略的なポイントで、上手い具合に減らしていって着地させるオペレーションをしていかなければならない。

----他社が独占販売している端末を、auや他社が取り扱ったりするようになっていくか?

くせ玉で来ましたね(笑)。ネットワークと端末は縦につながっているのではなく、バラバラになっていくと思う。新キャリアが、回線、ネットワークにだけに事業領域を求めていくやり方もあると思うが、我々はダウンパイプではなくスマートパイプを目指したい。端末だけでなくネットワークも含めた、全部で選んでいただけるようにしていかなければならない。

「直球来ましたね」……田中社長 囲み取材一問一答

《椿山和雄@RBB TODAY》

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