帝人子会社、アラミド繊維の黒への染色に成功

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トワロンブラック(黒)と従来のトワロン
トワロンブラック(黒)と従来のトワロン 全 1 枚 拡大写真

帝人は、パラ系アラミド繊維「トワロン」を生産するオランダの子会社テイジン・アラミドがトワロンシリーズの新製品として、元来黄色であるアラミド繊維を完全に黒く染色した「トワロンブラック」の生産を開始したと発表した。

トワロンは、軽量で、高強度、高弾性、耐熱性、耐薬品性、耐衝撃性を備えることから自動車のブレーキパッドやゴム補強材、タイヤコードなどに使用されている。

アラミド繊維は分子構造が緻密なため、染料が浸透しにくい。新製品トワロンブラックは、一般的な繊維の染色方法である後染め(紡糸後に染色)ではなく、紡糸前のポリマー段階での染色によってトワロンの繊維の芯まで完全に黒色に染めることに成功したもの。

トワロンブラックは、従来のトワロンとほぼ同じ特性を備えており、黒く染色することで、意匠性が重視され、顧客から黒色への要求が高かったヨットの帆やカヌーの船体補強、テニスラケット、アイスホッケーのスティック、競技用ヘルメットなどのスポーツ用途、携帯電話やパソコンの筐体の補強材などに幅広く採用されが見込まれるとしている。

また、炭素繊維など他の黒色素材と組み合わせ、複合材料としてもデザイン性を損なうことなく使用できる。

《レスポンス編集部》

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