【ダイハツ イース 発表】イースコンセプトとの違いと受け継がれたもの

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ダイハツ ミラ イース
ダイハツ ミラ イース 全 8 枚 拡大写真

ダイハツから発売された『ミライース』。この“イース”の名称が初めて使われたのは一昨年開催された東京モーターショーに出品されたコンセプトカーであった。

「モーターショーに出したイースの使命と、このミライースの使命は異なっているのです」と話すのは技術本部課長の佐々木克典さん。

「あのイースは特別技術を満載したものです。例えば、軽量化。ミライースは従来の形を大きく変えることなく最大限軽くする努力をしています。一方イースコンセプトはわかりやすく、軽くするには体積を減らせばいいから短くしよう、材質も樹脂にすれば軽くなるから使ってみようなど、数多くある技術を思いっきりやったらどうなるんだろう、というコンセプトで作ったものです」という。その結果、「クルマ好きや色々な技術が好きな人には評判が良かったのでしょうね」と笑う。

生産化を検討する段では、「まず3ドアというのがネックになりました。そのまま開発を進めていっても、月に1000台、あるいは500台程度(の販売台数)になってしまうのでは、という可能性が見えてきました」という。本来ダイハツがやろうとしていた軽の原点、低燃費のクルマを多くの人に行きわたらせたいという思いにはつながらないと考えた。デザインにおいても、「イースはスペシャルなものですから、スペシャリティなスタイリングでした。しかし、ミライースは多くの人に受け入れてもらえるということでスタートしています」。

では、なぜイースという名称を使ったのか。「モーターショーでは燃費技術ということでイースという名称を打ち出しました。この、イースでの技術は生かしていこう、イーステクノロジーは継承しようということで、この名称となったのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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