円高関連倒産44社…10月11日時点 帝国データバンク

自動車 ビジネス 企業動向

帝国データバンクは、「円高関連倒産」の動向調査を実施し、その結果を発表した。

2011年の円高関連倒産は、10月11日時点で44社に達した。前年同期比33.3%の大幅増となり、集計開始の2008年以降で最多だった2010年の58件を上回るのは確実としている。

また、9月単月では10件判明。2か月連続で、今年最多を記録した。

倒産原因別では、9月はこれまで多発していた「デリバティブ損失」(2件)に代わって、「受注減少」(6件)と「輸出不振」(2件)が目立った。本業外でのデリバティブ損失の発生とともに、歴史的な円高はここにきて本業面にも広く影響を及ぼし始めている。

業種別では、9月は「製造業」が6件でトップ。内訳は、金型、部品製造の「自動車」が2件、「繊維」が2件、「電子部品」「プラスチック」が各1件となっている。

歴史的な水準が続く円高は、国内産業をけん引してきた輸出企業や中小企業をリーマン・ショック以来の苦境に陥れている。大企業や中堅の優良企業が着々と海外シフトを進める一方、これに対応できない中小企業の業況は厳しさを増している。

欧州の経済危機、米国の景気悪化が日本に飛び火すれば、国内大手を含めた輸出企業が一気に落ち込む可能性もある。2万社を超える輸出関連の中小下請け企業の体力は限界に達しつつあり、年末にかけての関連倒産多発も現実味を帯びる。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  3. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  4. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  5. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る