日産、燃料電池車を販売へ…2015年以降

自動車 ビジネス 企業動向
日産の酒井弘正主任研究員と新燃料電池(写真:右側が新燃料電池)
日産の酒井弘正主任研究員と新燃料電池(写真:右側が新燃料電池) 全 3 枚 拡大写真

日産自動車は、燃料電池車(FCV)に搭載する燃料電池スタックの性能を高め、これまでリース販売してきたFCVを2015年以降には売り切りのかたちで販売する計画を明らかにした。

FCVをめぐっては、開発で先行してきたトヨタ自動車とホンダが15年から売り切りできる車両を投入する計画を示している。出遅れていた日産だが、性能やコストを大幅に改善した新スタックを開発しており、先行2社への追い上げを図る。

日産は13日、2005年に実用化した『X-TRAIL FCV』に搭載したスタックに比べ、出力密度を2.5倍に高めて大幅にコンパクト化した新スタックを発表した。コストは同様の比較で6分の1になるという。

同社のEVシステム研究所で燃料電池開発を担当する酒井弘正主任研究員は、「新スタックをベースに更に改良を進める」としたうえで、2015年以降には車両の売り切りを目標にしていることを明らかにした。FCVの売り切り販売では各社とも、乗用車だと1000万円を下回るレベルをめどとしている。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  3. レクサスの3列大型SUV『TX』、約845万円から…北米初の現地生産PHEVも設定
  4. R35 GT-Rのタイムアタックでトーヨータイヤが熱い?! フェニックスパワーで真相を聞いた
  5. トヨタの新型『ヤリスセダン』がタイで登場!「アティブ HEV」にはGRスポーツも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る