【ITS世界会議11】ホンダ、アメリカDACに合わせたシミュレーターを用意

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ちょっと会場奥の配置になってしまったホンダのブース。フィットEVが目立つ
ちょっと会場奥の配置になってしまったホンダのブース。フィットEVが目立つ 全 7 枚 拡大写真

ホンダがITSへの取り組みとして掲げているのは、「安全」「環境」「快適」の3つのテーマがリンクしている形だ。モビリティを使う人を中心に、生活や交通、社会と調和することで人々の喜びや感動を生み出していきたいとしている。

展示会場は間もなく正式発表されると噂されている『フィットEV』を中心に、シミュレーターとパネル展示で構成。

シミュレーターは「安全」の分野で出展。ハードこそ前年の釜山で展示したものと同じだが、今回はアメリカでの開催に合わせてソフトを全面変更。アメリカ運輸省(DOT)が策定するDriver Acceptance Clinic(DAC)に合わせた、より現実的な安全運転支援システムに基づいて作り替えている。アメリカでは2013年にも車車間通信のための法規制を準備している言われ、ホンダはこのイベントを通して実現可能な仕様について提案することにした。

パネル展示ではそのアメリカでのプロジェクトや、欧州プロジェクトを前回に引き続いて展示。

欧州での新たな情報としては、これまで二輪だけの参画だったものが、今年は四輪車の分野でも参画しており、日本メーカーに先駆けた動きを見せている。なかでも欧州は限られたエリアに数多くの国々が集中しており、規格の統一化は急務となっている。すでにインフラ強調の「C2C-CC」と、路車間/車車間通信を用いた安全・環境・快適についてのシステムを実証実験中。日本とアメリカが独自の動きを見せる中、ホンダは今後も欧州との規格も積極的に参画していく考えだ。

インターナビでは防災ナビゲーションとしての進化を解説している。自然災害に関する情報を適切なタイミングで届けられるまでにインターナビは進化を遂げていることをアピール。フローティングカーデータを活用した「通行実績マップ」をいち早く公開したこと、車両の位置情報を利用してメールを使ってドライバーの安否確認を実現していることも紹介している。また、フローティングカーデータを元に急ブレーキ多発地点の検出が対応策に役立った埼玉県の例も紹介された。

フィットEVについては、展示はあったものの、このイベントでの新たな情報はなし。チャージャーもモックアップだった。間もなくとされる正式発表を待ちたい。

《会田肇》

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