オズコーポレーション(本社・神奈川県横浜市)は、中小企業のトレードショー「産業交流展2011」にガソリン車をEV化できる「ボルトオンEVキット」を出展した。
同社は主にアフターパーツの企画・製造・販売などを手掛けてきたが、1年前にガソリン車をEVに改造するビジネスをスタート。ところが、注文する人が少なく商売につながらなかった。そこでボルトオンEVキットを開発した。
その最大の特徴は、車体側既存のねじ穴にボルトでキットを締め付ければEVが完成するという手軽さだ。「普通の人でも、説明書を見れば、1日で電気自動車に改造できます」と同社の古川治社長は説明する。
いまのところ適応車種は軽自動車のスズキ『キャリィ』と『エブリィ』だけだが、被災地で注目を浴びているという。「2週間前に開かれた電気自動車開発技術展(EVEX)に初めて出展したところ、多くの来場者に関心を持ってもらいました。予約注文もこの2週間で数台ありました」と古川社長。
廃車寸前の軽自動車をEV車として甦らせることができるので、新たなビジネスの創出になり、軽自動車の多い地方の整備業者とタイアップして地方経済の活性化にも貢献していきたいという。価格は89万8000円。今後、対応車種を拡大していき、「年に500台は売っていきたい」と古川社長は話していた。