【サイクルモード11】パイオニア、通信ナビを使った“ポタリング”を提案

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パイオニアの「ポタナビ」、写真では脂肪が燃焼するペースを示している
パイオニアの「ポタナビ」、写真では脂肪が燃焼するペースを示している 全 12 枚 拡大写真

パイオニアは、幕張メッセで開催の「サイクルモードインターナショナル2011」に、来春発売予定のサイクルナビゲーション『ポタナビ』を先行展示した。

ポタナビ「SGX-CN700」はNTTドコモの通信モジュールを内蔵したサイクルナビゲーション。自転車走行時のケイデンス(ペダル回転数)や速度情報の確認ほか、通信を利用することで、近隣や街の情報をリアルタイムに収集でき、また、走行ルートや計測データを自動的にウェブサイト上で共有が行えるなど、自転車で散策する「ポタリング」を楽しむための機能を搭載し、新しい自転車の楽しみ方を提案している。

パイオニア新規事業開発部の宮崎和典氏は「今回の出展では、ポタナビの来年2月発売に向け、機能を紹介して、いろいろなお客さんの意見を伺って、どういったところで販売していくかなどのマーケティングをしようという狙いがあります」と語る。

ポタナビのナビゲーション機能は、目的地の方向をラインで示す「ポイントライン表示」、設定した時間内で往復できる「タイムサークル表示」のほか、通信回線を利用して周辺の施設からイベント情報まで、走行中に最新の周辺情報を入手することができる「ポップアップナビモード」を用意した。

宮崎氏は「ポタナビでは、カーナビと違って誘導機能はありません。ポタリングのユーザーを調査したところ、“ルートに縛られたくない”ということで、少なくとも自分の位置と目的地の方向がわかればいいということになりました。最終的に目的地にいければいいというのがポタリングの楽しみかと思います」。

「また、通信を利用することでリアルタイム性と手軽さを追求しています。これまでのサイクルコンピューターでは自宅に帰ってPCに接続しウェブにアップするという作業が必要でしたが、通信モジュールを内蔵することで、自動的に走行データがアップされているという手軽さを実現しました」。

「ウェブで確認できる情報としては、ペダルの回転数などのセンサー情報のほか、どういうルートを走ってきたか、ここを気に入ったなどの地点データを、マイページとして登録することができます」とポタナビの特徴を語った。

先ごろ警察庁は「自転車は車両であることを徹底し、利用者に歩道以外の場所を通行するよう促進する」との方針を示した。自転車の楽しみを広げようというのがポタナビの狙いであるようだが、「自転車専用道が整備されている道路を示すことができないか?」と聞いてみたところ。

「パイオニアはカーナビメーカーでもありますので地図データの活用といった面では自由が利く環境にあります。今回のモデルではエンターテイメント性を重視しましたが、今後、坂道とか安全・危険情報を盛り込むといったことも、検討していきたい」と宮崎氏は述べた。

ポタナビの価格は、2年間の通信料を含み4万円程度を見込んでいる。

同ブースではこのほか、レース指向のアスリートに向けた「サイクルコンピューター」と「ペダリングモニタセンサー」を参考出品。体験コーナーでは、製品を使った走行体験をすることができる。

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