【三菱 デリカD:3 で行くペットとの旅 前編】箱根の山道走行中に愛犬が寝付くクルマ

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箱根の山道を走る デリカD:3
箱根の山道を走る デリカD:3 全 30 枚 拡大写真

『デリカD:3』のある生活。確かな道具としての存在感の大きさは使ってみれば分かる。だから週末になると無性にどこかへ行きたくなる。人も、愛犬も、だ。

愛犬が車室内の中心でくつろぐ

この季節に行くべきは温泉。今回、デリカD:3で目指したのは日本有数の、古くから外国人にも愛された湯量豊富な温泉リゾート地、1年中が旬な箱根。それもボクの愛犬、ラブラドールレトリーバーのマリア(メス/6歳)もお気に入りの、愛犬と泊まれ愛犬をあらゆる場所に同伴できる強羅の隠れ家的デザイナーズホテル「ホテル凛香」だ。部屋風呂、部屋付き露天風呂、外風呂ともに温泉なのはもちろん、中庭には愛犬用のスパまである、温泉好きの愛犬家(と犬)にとってまさに理想のリゾートホテルである。

デリカD:3は、愛犬とドライブするのに最高の1台だ。その理由は愛犬の乗せかたが自在のシートアレンジ性、そして乗降のしやすさだ。愛犬の乗降は、開口部の幅810mm、高さ1180mm、ワンステップのフロア高455mmと広く、低く段差のないスライドドア、490mmと極めて低い段差のない開口部を持つリヤドアからの2方向。どちらも大型犬はもちろん、中小型犬でも飛び乗れ、飛び降りることができる。

今回は夫婦+大型犬1頭だから、2列目席を格納し、まさにリムジン感覚となる1/3列目席のみを使うアレンジ。カミサンは前席までの膝回り空間510mmにもなる3列目席、マリアはその前のフロア面積700×1180mmという広大なリビングスペース(!?)で寛ぐ。マリアは家族の中心、手の届く場所にいられるから安心してドライブを楽しめる。

余裕をもって休憩をとりながら

東名高速道路を走るデリカD:3の室内はいたって快適だ。パワステは軽く扱いやすく、穏やかな加速性能はアクセル操作による前後の姿勢変化が最小限であるため、踏ん張るには足の爪を出すしかない(こうすると疲れる)マリアもリラックスしていられる。車室内に侵入するノイズもアクセルを深々と踏むシーン以外は想定外に少ない。ミニバンならではの視界の高さ、爽快な居住感覚もドライブ気分を盛り上げる。

愛犬とドライブする場合、1〜2時間に1回の休憩は不可欠。いかにデリカD:3の室内が広く快適でも、途中で外を歩かせ、新鮮な空気を吸わせ、お水を飲ませ、排泄を済ませてあげたい。

今回は東京を起点に東名高速道路〜小田原厚木道路〜国道1号線〜県道734号線〜箱根・強羅という、片道およそ2時間弱のルートだが、ほぼ中間地点の小田原厚木道路の平塚PAで休憩。犬を軽く散歩させられる芝生のスペースがあり、ペット用のごみ箱、コンビニもあるから休憩にちょうどいい。愛犬とドライブする際は、あらかじめどこで休憩するか、距離、時間、施設や環境などを考慮し、決めておくといい。

昼食は事前に調べておいた小田原厚木道路を降りてすぐのところにある、愛犬といっしょに食べられるお蕎麦屋さんの「早雲はなれ わんこそばロッタ(Rotta)」で。ここは愛犬同伴専用の離れの部屋があり(テーブル3席。リードフック、お水のボウル完備)、何とワンコ用のお蕎麦を無料サービスしてくれる。人間用のメニューは定番の上天ぷら蕎麦1600円、桜海老の天ぷら蕎麦1500円など。ちなみに次々とお椀におそばを入れてもらって食べる"わんこそば"はありません。

箱根の山道走行中に愛犬が快眠できる安心感

そこからは国道1号線、温泉地の風情ある箱根湯本駅前を経由して、クネクネした山道へ突入。

そんなシーンでもデリカD:3は安心感たっぷりの走りを見せる。ソフトな足回りは多少のロールを許すものの、パワーと足回りのバランスが絶妙で、4輪のサス、タイヤがしっかりと路面を捉え続けるねばり腰を見せてくれるのだ。

マリアは箱根の夜に備えて(!?)スヤスヤ快眠中。山道でも寝ていられるほど快適ということだ。往路は箱根の山をひたすら登る感じだが、1.6リットルエンジンは比較的軽量なボディもあって、ストレスのない加速力、登坂力を示す。こだけのハナシ、山道だって先行する、カメラマンや編集スタッフが乗った乗用車を追いかけ回せるほどの実力、性能の持ち主なのである。箱根山中の狭い道でも5ナンバーサイズのボディと最少回転半径5.2mの小回り性の良さ、高い視界によって取り回しは楽々そのもの。自信を持って狭い道にも入って行ける。

宿へ到着…

やがて箱根・強羅の保養所エリアに佇む、コンクリート打ちっぱなしのシャレた外観が目を引くホテル凛香に到着。多くのペットと泊まれる宿とは違い、出迎えてくれたペットフレンドリーな制服スタッフがカートで荷物を部屋まで運んでくれる一流リゾートホテル並みのサービスが心地良い。ここはコンパクトながらドッグラン、小川の流れる散歩道、中庭のドッグスパなど、愛犬と快適に過ごせる施設も充実。ロビー、客室はもちろん、エレベーター、上質な空間が演出されたレストランにだって大型犬を含めた愛犬を同伴できるのだ。

さて、チェックインを済ませ、露天壺風呂もあるテラスからの眺めが絶景のスイートルーム204号室で一息ついたところで、日が暮れる前にマリアとともにデリカD:3で箱根・強羅、芦ノ湖湖畔に足を伸ばしてみようか・・・。(後編に続く)

【マリア プロフィール】:鹿児島の崩壊した繁殖場から地元、東京のボランティアによって奇跡的に救出されたラブラドールレトリーバーの女の子、6歳。東京で暮らしてからのおよそ3年間で試乗したクルマは国産、輸入車50台以上。ドライブ回数60回以上、泊まったペットと泊まれるホテル30軒以上。自称(!?)自動車&ペットと泊まれる宿評論犬。

ホテル凛香:神奈川県箱根町強羅1322-32
http://www.hotel-rinka.jp/

《青山尚暉》

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