佐川急便は、全国で稼働する小型集配車両のボディについて、軽量化することで積載重量の向上と低燃費化に貢献する新型ボディを採用し、今後順次導入すると発表した。
新型ボディは、同社グループの車両整備・ボディ製造販売事業を展開するSGモータースが開発した、従来工法のポスト構造(SGパネルバン)と環境配慮型「ECOボディ」のメリットを融合したハイブリッドボディを採用。
同ボディでは、ドライバーの作業環境の改善や顧客に合わせた車両改造に対し、柔軟に対応することが可能といい、輸送効率の向上と温度管理を含めた輸送品質の向上を図ることができるとしている。
現在、佐川急便で稼働する集配車両は、軽自動車を除いて全国で約2万台以上におよび、そのうちの約70%を占める小型集配車にはSGモータースが自社で開発し製造する「ECOボディ」が搭載されている。
ECOボディは、庫内温度上昇を抑えた環境に優しいボディだが、輸送形態の多様化により庫内への各種オプション取り付け加工などが容易に行えない。このため、SGモータースは次世代ボディの開発を進めてきた。
今回、従来工法のポスト構造(SGパネルバン)とECOボディのメリットを融合した新型ボディとしてハイブリッドボディが完成した。
SGモータースでは今回のハイブリッドボディ開発で、自社ボディ製造のラインナップが充実したことで、グループ以外のユーザーに対しても引き続き積極的にボディ販売を展開していく方針だ。