フェラーリのコーチビルダーとして、数々の名車のデザインしてきたセルジオ・スカリエッティ氏。同氏が20日、91歳で死去した。
スカリエッティ氏は、若い頃からデザイナーとして才能を発揮。自ら立ち上げたカロッツェリア・スカリエッティがフェラーリとのコラボレーションを開始すると、フェラーリ創業者のエンツォとの間に、深い信頼関係を構築した。
スカリエッティ氏が手がけたフェラーリは、初代『カリフォルニア』、『250テスタロッサ』、『250GTO』、『750モンツァ』など。フェラーリの歴史に燦然と輝く名車ばかりだ。2004年には同氏の功績に敬意を表し、フェラーリは新型2+2シータークーペに、『612スカリエッティ』の名前を冠している。
フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は、「彼は実直で純粋な男。人生の全てを仕事にささげていた彼を失って、皆が悲しんでいます」とコメントしている。