東京モーターショー11・トヨタ自動車ブースの中で、コンパクトハイブリッドカー『アクア』とならぶ現実のエコソリューションとして注目されそうなのが、世界で市販目前のプラグインハイブリッドカー『プリウスPHV』だ。
最大の売りは省エネルギー性。従来のリースモデルはパナソニック製のニッケル酸リチウムイオン電池を用いていたが、今回出品される量産プロトタイプは三洋電機製に変更されている。欧州における排ガス、燃費計測用モードであるEU4モード走行時のCO2排出量は49g/km。60gを超えていたリースモデルに比べて格段にエコ性能が上がり、最高の優遇措置を得られる50g切りを果たしている。
バッテリー満充電状態からハイブリッド走行に切り替わるまでの距離が大幅にアップしたのがCO2排出量低下の最大要因。「詳細スペックはまだ言えない」(トヨタ自動車関係者)とのことだが、バッテリーの正極にニッケル-コバルト-マンガンの3つの異なる特性を持つ物質をを共沈させた、いわゆる三元系材料を用いた最新鋭電池と推測される。