パイオニア中期計画、2014年3月期にカーエレの営業利益率6.6%

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パイオニアは、2014年3月期までの新・中期事業計画を策定した。

今回の新・中期事業計画では、既存事業の堅実な成長、新興国市場への進出と事業拡大、新規事業の開発、戦略的アライアンス戦略の推進を基軸として推進する。

主力事業のカーエレクトロクニス事業は、市販事業の継続した利益拡大と、OEM事業の売上拡大と利益性向上の両立で、安定的かつ確実に毎期、増益を実現し、2011年3月期に5.5%だった営業利益率を、2014年3月期には6.6%まで高める。

市販事業では、海外市場でのカーCDプレーヤーの堅実な伸びと、各市場のニーズに適したカーナビゲーションシステムのグローバル展開により、事業拡大を図る。

OEM事業では、主要取引先との関係強化、新興国を中心としたカーディーラーチャネルのビジネス拡大により、事業の拡大を図る。

カーエレクトロニクス事業共通のコスト削減への取り組みとしては、開発の標準化や共有化によりハードおよびソフトの開発工数を低減することで開発効率を高める。加えて、戦略パートナーとの協業の範囲を拡大することで開発費の圧縮を図る。

一方、海外戦略では成長を続ける新興国で、「強み」を生かして各地域ごとの市場ニーズに適った地域別戦略を展開し、事業を拡大させる。前期は中国、今期はブラジルをターゲットとして事業拡大に取り組んできたが、来期以降は、インドをはじめ、ロシア、アセアン、中南米、中東などでの事業拡大を目指す。将来的に有望な市場であるアフリカでの開拓準備も進める。

さらに、新規分野への事業参入と育成については、同社が参入していない他分野に進出することで、新たな事業ラインを構築する。具体的には、カーナビゲーション技術を活かした自転車関連機器事業や、ブラジルでのEMS(電子部品受託製造)・部品事業などに注力する。

中期的な展開としては有機EL照明事業、電気自動車時代に向けたEV(電気自動車)関連事業、今後、大きな市場が見込まれる医療・健康機器関連事業など、同社が保有する技術を活用することで、他分野に参入し、新規事業を育成する。

数値目標では2014年3月期に売上高5700億円、営業利益310億円、経常利益280億円、当期純利益210億円を目指す。このうち、カーエレクトロニクスは売上高3350億円、営業利益220億円を目指す。

《レスポンス編集部》

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