スバル車のカスタマイズブランド、ゼロスポーツは12月1日、『ZERO SP チタニウムエンジンオイル』の性能を向上し同日より販売を開始したと発表した。
ZERO SP チタニウムエンジンオイルは、水平対向エンジン専用として開発されたチタニウムブレンドオイル。高品質な100%化学合成油をベースとすることで、「粘度低下を抑える」「熱安定性に優れる」「高温部でのスラッジ(沈殿物)の発生を抑える」「燃料希釈や高温時にも油膜を保持」「フリクションを減らす」などの効果が得られる、としている。
従来製品は、アメリカ石油協会が定めた石油に関する規格の総称「API規格」で最も厳しいSM規格に適合していた。新製品では、省燃費性能、オイル耐久性、触媒システム保護性能が求められる新規格、SN規格をクリアしたオイルにチタニウムをブレンドした。
オイルにブレンドされたナノレベルの球状チタニウムは、エンジン内部の摩擦抵抗を減少させ潤滑性能を向上させる。さらに抵抗が減少することで発熱を抑え、ベースオイルの熱劣化防止に貢献する。
水平対向エンジンはその構造上、重力によりシリンダーライナー上部の油膜が切れやすい傾向にある。また、エンジンの全長(クランクシャフト)が短くクランクメタルが細いためより強力な油膜が必要となる。
ZERO SP チタニウムエンジンオイルでは、粘弾性の高い特殊なオイル成分を適正配合し「油膜保持力」と「摩擦抵抗の低減」を実現。ピストン部では油膜保持能力が爆発に対する圧力抜けを防ぎ、クランクメタル部では油膜切れを防ぐことができるため、水平対向エンジンならではの弱点をカバーすると同時に、トルク、出力の向上につながる、としている。また、振動やノイズの低減、レスポンスの向上も実現するという。
また、「EJエンジン」を搭載するスバル『インプレッサ』や『レガシィ』のオーナーに配慮し、1缶の容量を4.5リットルの使い切りサイズとした。
価格は、NAグレード(4.5リットル缶)が8900円、TBグレード(同)が9950円、Rグレード(同)が1万1000円。