【東京モーターショー11】エアバッグ技術の認知へ…ダイセル 特機・MSDカンパニー MSD事業部 営業部 廣瀨洋司部長

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ダイセル 特機・MSDカンパニー MSD事業部 営業部 廣瀨洋司部長
ダイセル 特機・MSDカンパニー MSD事業部 営業部 廣瀨洋司部長 全 6 枚 拡大写真
エアバッグなどに用いられるインフレーターを手がけるダイセルは、東京モーターショー11に初出展した。このタイミングで出展した狙いについて、同社の特機・MSDカンパニーMSD事業部営業部の廣瀨洋司部長に聞いた。

---:今回が初出展となりますが狙いは。

廣瀨氏:まずは当社がエアバッグに欠かせないインフレーターのメーカーであることを知ってもらうことです。インフレーターや火薬を用いた安全部品を手がけていることを知っていただきたい。サプライヤーではありますが、企業のブランディングも大切な取り組みとなります。

---:展示している「ダイキン工業 緊急電流遮断器」とはどのような作用があるのでしょうか。

廣瀨氏:HV、PHV、EVが増えてくるということは大電流を使用する車両が増えるということです。万が一、事故のような衝撃をクルマが受けた場合、もちろんエアバッグは開きますが、同時に電流を遮断する必要があります。主要な電流を瞬時に遮断することで、火災や漏電、感電などの二次被害を防ぐことが可能です。このような機能は我々のような火薬の性能、ノウハウを知っているメーカーが手がけられる技術です。

---:このダイキン工業 緊急電流遮断器は実用化されているのですか。

廣瀨氏:欧州ではいち早く法規制が定まる方向で進んでいます。日本では欧州ほど進んでいません。自動車メーカーによって採用する安全装置の方法、技術は違いがあります。これからの技術なのでダイキン工業と自動車メーカーに営業活動を展開していきます。

---:従来からの主力製品であるインフレーターなどは小型化が加速しています。

廣瀨氏:小型化、軽量化というのは、自動車という製品において常に課題となります。一方でもちろん、安全性という面でもレベルをあげていかなければならない。一見、二律背反する「小型軽量化」と「安全性」を両立させるという取り組みは、これまでも、これからも継続する必要があります。今回の展示では、当社の最高峰の技術を出展しています。また、住商エアバッグ・システムズ、ダイキン工業との連携で提供している製品についても出展しているので、来場者の方には、クルマに乗る際の安全技術の世界について、少しでも知っていただければと考えています。

《土屋篤司》

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