今年のCOTYでは、ボルボ『S60/V60』に10点、日産『リーフ』に次点を与えました。
ボルボに満点を与えた理由は明白です。「明日のエコも大切ですが、今日人を傷つけないクルマ」を高く評価するのは当然だからです。ボルボの人を感知し急ブレーキをかける「ヒューマンセーフティ」は人類の夢といっていいでしょう。この装備により事故が少なくなれば自動車保険料も安くできるというメリットも生まれるはずです。
もちろん、それだけなら国産メーカーにも類似の装備はあります。ですが、ボルボS60/V60はそれにとどまらずスポーティでファンな走りを実現しています。ハンドリング、アクセルレスポンス、フラットライドなど、かなり高い次元のパフォーマンスを発揮します。
さらに付け加えれば、スタイリングがかっこいい。いまにも走り出しそうな躍動美あるフォルムはじつに秀逸。これまでとは違うボルボの新世代デザインはこれで完成したといっていいでしょうね。
九島辰也|モータージャーナリスト
外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。『Car EX』副編集長、『アメリカンSUV』編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌『LEON』副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの“サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。