消費税10% 鍵は完全目的税化を訴えること...安住財務相

自動車 社会 政治
安住淳財務相(6日・衆議院)
安住淳財務相(6日・衆議院) 全 1 枚 拡大写真

野田佳彦首相は政府・与党幹部で構成する「社会保障改革本部」の初会合で、消費増税の時期や引き上げ幅を盛り込んだ税と社会保障の一体改革の素案作りを指示した。それを受けて6日、安住淳財務相は、消費税引き上げについて次のように語った。

「財務大臣がこんなことをいうのもへんですが、財務省がこの予算に手を付けて、ほかのことにこのお金を回す仕組みは絶対に作らないようにしようと思っている。いただいた社会目的税(消費税)をですね、そのまま年金、医療、介護を中心としたお金にそのまま環流するというか。その流れの透明性をいかに国民にわかってもらうかによって、この消費税の引き上げの成否は決まるのではないか」

年金や医療費など社会保障給付は11年度の約108兆円(11年度)から約136兆円(20年度)に拡大した。現役世代3人で高齢者1人を支えている現在の状況を安住氏は「騎馬戦型」と例えて、55年に1.2人で支えることになる少子高齢化社会に備えるために、消費税の引き上げ分の「100%完全目的税化」を強調した。

「収めた税金がどこでどうなっていくか。結果的に公務員の宿舎や国会議員の待遇改善に使われたり、無駄な公共事業に使われたりと思っておられる国民に対して、この消費税は、機能維持のために100%使わせていただくということを、しっかりと打ち出していくべきであると思う」

また、消費税の引き上げ時期について「今宵今月今夜というのは難しいと思うが、おおむね何年のいつからという、法を施行するわけだからそれに必要なだけのものを書かなければならないと思う」と、述べた。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
  3. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  4. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る