フォルクスワーゲンが、2013年シーズンのWRC(世界ラリー選手権)に投入する「ポロR WRC」。同車が初めて、ファンの前でデモ走行を行った。
これは4日、ドイツ・デュッセルドルフで開催された「レース・オブ・チャンピオンズ」(ROC)で実現したもの。ROCは、F1やWRC(世界ラリー選手権)、GTカーなど、モータースポーツの垣根を越えて、トップドライバーが腕を競う恒例のイベント。2011年は、セバスチャン・ベッテル選手やジェンソン・バトン選手、ミハエル・シューマッハ選手ら、豪華な顔ぶれがそろった。
このROCで、ポロR WRCが一般向けに初公開。フォルクスワーゲンのWRCワークスドライバーに指名されたセバスチャン・オジェ選手が、およそ4万人の観客の前で、ポロR WRCのデモ走行を行ったのだ。
ポロR WRCは、『ポロ』をベースに開発。直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンは、最大出力300ps、最大トルク35.7kgmを発生する。駆動方式はフルタイム4WD。マシンの最低重量は、WRCのレギュレーションにより、1200kgと定められている。
ちなみに今年のROC、セバスチャン・オジェ選手が、決勝レースでアウディのルマンドライバー、トム・クリステン選手を破って、優勝を果たしている。