リチウムイオン電池の市場、2015年度に2.5倍に…矢野経済調査

自動車 ビジネス 企業動向
リチウムイオン電池を搭載するEVやPHV・HVの普及が予測される(写真:トヨタのプリウス・プラグインハイブリッド)
リチウムイオン電池を搭載するEVやPHV・HVの普及が予測される(写真:トヨタのプリウス・プラグインハイブリッド) 全 1 枚 拡大写真

矢野経済研究所は13日、リチウムイオン電池世界市場に関する調査を実施し、その結果を公表。リチウムイオン電池の市場規模は、2010年度から2015年度までの年平均成長率は21.7%と、2010年度比2.5倍となる、2兆8834億円に拡大すると予測した。

調査結果によると、2011年度のリチウムイオン電池の世界市場はメーカー出荷金額ベースで前年度比8.2%増の1兆1693億円になると予想。「スマートフォン」「タブレットPC」の好調な売れ行きに伴い、小型リチウムイオン電池の需要が増大。また、電気自動車市場自体は本格的に立ち上がっていないものの、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車などが車載リチウムイオン電池市場の拡大に貢献する。

2012年度以降は、車載用リチウムイオン電池市場が徐々に立ち上がり、2015年度には車載用が市場全体の33.0%、市場規模は9520億円になる見通し。また、東日本大震災や原発事故を契機に、産業用リチウムイオン電池の需要も前倒しで発生。2015年度には産業用が全体市場の15%、市場規模は4326億円と予測した。

調査は2011年6~11月にかけてリチウムイオン電池メーカーを対象に同社専門研究員が聞き取り調査などを行った。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  5. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る