空港近辺の駐車場利用者調査…アクセスの良さとサービス内容が焦点

自動車 ビジネス 国内マーケット
サンレッドガレージ
サンレッドガレージ 全 3 枚 拡大写真

年末年始を海外や故郷で過ごすため、飛行機を利用する人も少なくないだろう。空港までのアクセス方法としてクルマを選ぶと、駐車場の選択という課題が出てくる。

空港近辺で駐車場事業を展開するサン・ポートと、ジェイシーレゾナンス、イードは「空港付近の駐車場利用者調査」を行なった。

調査はインターネットで回答を得た。対象者は20代以上の男女。関東圏に在住し世帯年収が600万円以上、過去2年間で自家用車または社用車で空港周辺の駐車場を利用した経験のある人、または利用したい人。回答は2011年10月3日〜6日に得た。回答総数は666。

空港近辺で利用している駐車場について訪ねたところ、成田では民間経営の駐車場が47.0%で、空港経営の駐車場の24.9%より多く使われていることがわかった。一方羽田では、空港経営の駐車場が42.0%、民間経営の駐車場が19.7%となっている。

空港近辺での年間駐車場利用回数は、プライベートが2.3回、ビジネスが1.2回で合計3.5回。駐車場の平均利用日数はプライベートの場合が5.2日、ビジネスの場合が1.8日となった。

駐車場の使用経験と不満点について訪ねた。

空港経営の駐車場の利用理由は「空港に近い・駐車場の立地がよい」が87.2%。不満点は料金で、アクセスがいい分、価格も高めであることが推測される。

民間経営の駐車場の利用理由は「価格の安さ」が77.1%でトップ。「予約のしやすさ」(46.4%)なども上位となった。不満点は「駐車場の立地」が9.0%で空港駐車場と比較するとアクセス面に課題があることは否めないという結果。

駐車場サービスの認知媒体は「インターネット検索」が71.9%と非常に高い。次に高いのが「口コミ」と「旅行代理店経由」でともに8.9%となった。

サン・ポートが展開する空港近辺の駐車場サービス「サンレッドガレージ」は、個室ガレージや鍵付きシャッターガレージなどを用意するハイクラスのサービスが特徴。このサンレッドガレージについて聞いたところ、調査対象の4.7%が利用経験者で、世帯年収2000万円以上では9.3%が利用した事があるという結果だった。

サンレッドガレージを利用したい理由として最も高かったのが「個室のガレージ」で70.7%。「鍵付きシャッターガレージ」が59.6%となり、設備の充実は需要吸収につながっているようだ。

今回の調査では、空港経営の駐車場の強みであるアクセスの良さを上回る高品質、高付加価値サービスを提供することが民間経営の駐車場にとっては不可欠であることが浮き彫りとなった。また、インターネットからの集客が大半を占めており、インターネットの検索で上位に表示されること、インターネット経由での予約のしやすさなども競争力となることが裏付けられた。

《土屋篤司》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  4. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  5. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る