【GARMIN nuvi 2582V インプレ後編】BluetoothにecoRoute、PC連携で広がる利便性と楽しさ

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オービスデータのセットアップはダウンロードしたファイルを本機の所定のフォルダにコピーするだけ。オービスに近づくと赤い警告表示と共に電子音で警告してくれる。
オービスデータのセットアップはダウンロードしたファイルを本機の所定のフォルダにコピーするだけ。オービスに近づくと赤い警告表示と共に電子音で警告してくれる。 全 12 枚 拡大写真

その使いやすさとコストパフォーマンスの高さで世界中で人気のGARMIN。日本でもすでに一定の人気を得ているが、その人気をさらに押し上げるべく、なんと6機種ものPNDを一気に発売した。その中でも中核モデルといえる『nuvi2582V』を紹介しよう。

オービス警告にハンズフリー ユニークな機能もそのまま継承

遊び心や気の利いた演出には無縁に見えるGARMINだが、実はユニークな機能も幾つか搭載している。まず特筆したいのがオービス警告だ。GARMINのWebサイト、もしくは日本でのGARMINの発売元であるいいよねっとのWebサイトからデータをダウンロードして本機に転送すれば、オービス接近時に警告をしてくれる。

同じようなことは国産ナビでもできないことはないが、オービスデータがいわば無料の純正オプションという形で配布されているのはGARMINくらいだ。オービス接近時の警告の出し方もよくできており、これだけでGARMINを選ぶ理由になりうるほど完成度は高い。

Bluetoothによるハンズフリー機能も搭載している。この機能はGARMINのPNDにはかなり前から採用されているが、日本では2007年あたりまでは搭載する端末は少なかった。

しかし、日本でもスマートフォンが普及したおかげで、Bluetoothの普及率も飛躍的に高まった。これからはハンズフリー機能を使う人は増えるはずだ。携帯電話をカバンにしまったまま取り出す必要がなく、すぐに通話ができる。まだ使ったことのない人にはぜひ使ってほしい機能だ。

もう一つ紹介しておきたいのがエコルート機能。これは加減速Gや速度などのデータからエコな運転ができているかどうかを判断する機能だ。いかにも今風の機能である反面、こういった機能には一切関心がない人も多いだろうしかし、エコルート機能は燃費管理や走行データの記録にも使えるので、意外と実用的だ。

◆パソコンにつないで目的地データを直接転送

パソコンとの連携が得意なのもGARMINのPNDの特徴だ。USBでパソコンと接続しておけば、Googleマップで見つけたポイントを目的地として直接転送できる。また、写真共有サイトのPanoramioにアップされている写真を転送することで、その写真の撮影地を目的地にすることも可能だ。

パソコンで目的地を探して、いざそれをPNDに転送しようとしてもその方法がない、という経験をした人は多いのではないだろうか。結局は手作業に頼るしかないのだが、電話番号のない場所、駐車場や景勝地では非常に面倒だ。本機であれば、電話番号どころか住所で指定することも難しい場所、例えば山中の展望台などもサッと転送し、目的地として登録できる。

目的地の設定ではもう一つ、ジオタグ付きの写真データを使う方法もある。つまり、GPS搭載のデジカメや携帯電話、スマートフォンで撮影した写真をMicroSDカードに入れて本機に読み込ませると、その写真を撮影した場所を目的地として設定できるのだ。地点登録したい場所があったら、とりあえず携帯電話で写真を撮っておくといい。

パソコンとの連携でもうひとつ、もはやGARMINの伝統とも言えるのが、走行軌跡データの出力だ。本機に保存されているファイルをパソコンにコピーし、Googleアースなどの地図ソフトにドロップすれば、走行したコースが表示される。最近は同様の機能を持つPNDが増えているが、GARMINが先鞭をつけ、広めた機能といって間違い無いだろう。

走行軌跡データは旅行の記録にもなるし、仕事で車を使っているなら業務日誌の補完データにもなる。他のPNDではデータの形式はKML形式が多いが、GARMINのPNDではより汎用性の高いGPX形式を採用している。そのためGoogleアースだけでなくさまざまな地図ソフトで利用可能だ。

《山田正昭》

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