アストンマーチン V12ザガート 日本初公開…4000万円の高級スポーツカー

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日本初公開となったアストンマーチンV12ザガート(17日・アストンマーチン大阪八光)
日本初公開となったアストンマーチンV12ザガート(17日・アストンマーチン大阪八光) 全 18 枚 拡大写真

アストンマーチンは17日、大阪市浪速区にオープンした「アストンマーチン大阪八光」の記念イベントの中で、高級スポーツカー『V12ザガート』を日本で初公開した。イタリアのカロッツェリア「ザガート」とのコラボレーションにより生まれた限定モデルで、価格は約4000万円。

V12ザガートの公開は今回のイベントのサプライズ。招待客たちがプレゼンテーションに注目する中、突如V12エンジンの咆哮がショールームに響き渡った。アンベールとなった車内から登場したのは、アストンマーチンのレーシングドライバー・桂伸一氏だ。レーシングモディファイが施されたV12ザガートの登場に、会場は大いに盛り上がった。

V12ザガートは、『V12ヴァンテージ』の6リットルV12エンジンを搭載。最高出力517ps、最大トルク58.1kgmと圧倒的なパワーを発揮する。正式なリリースを前にニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するなど、スポーツカーの範疇を越えたいわばロードゴーイング・レーシングカーとしての成り立ちを持つ特別なモデルだ。

エクステリアは、V12ヴァンテージをベースとしながらも、レーシングカーならではのオリジナルデザインが施されている。フロントマスクは一目でアストンマーチンとわかるデザインとしながら、フロントタイヤ後部に大きく空いたエアアウトレット、低くコンパクトにまとめられたコックピット、大きく張り出したリアフェンダーは他モデルとは一線を画す攻撃的なスタイルを実現した。また、リアセクションはこれまでのアストンマーチンとは大きく異なる意匠となっており、ザガートならではの個性的なスタイルを作り上げている。

この日、ショールームで公開されたV12ザガートは、レースに参戦した車両そのもの。そのため、インテリアはサーキット仕様となっており、シート、ダッシュボードなどは必要最低限の装備となっていた。市販仕様は2シーターで、6方向調整可能シートや自動温度コントロール、プレミアムオーディオシステムなど快適装備も採用。高級感ある仕上がりとすると同時に、随所に散りばめられたザガートエンブレム“Z”の文字が独創的でレーシーな雰囲気を醸し出す。

アストンマーチンのアジア地区担当ディレクター、マシュー・ベネット氏は「V12ザガートは、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ(イタリアで開催される世界的な自動車デザインコンクール)で受賞するなど、今アストンマーチンの中でも最もエクスクルーシブなクルマです。名車と言われる『DB4 GTザガート』とともに、歴史にその名を刻むモデルとなるでしょう」と語った。

V12ザガートは世界で150台の限定生産。ポンド販売のため価格は33万ポンド(約4000万円)からと発表されている。アストンマーチンの中でも、フラッグシップ『One-77』に次ぐ高級モデルとなる。

《宮崎壮人》

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