【トヨタ アクア 発表】先進だけではなくFUNだけでもない

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ・アクア
トヨタ・アクア 全 6 枚 拡大写真

トヨタから発売された『アクア(AQUA)』のデザインは、過去2回にわたってモーターショーに出品されたコンセプトカーがベースのいくつかとなっている。

【画像全6枚】

それは、2010年のデトロイトモーター所に出品された『FT-CH』と、翌年の同じくデトロイトモーターショーの『プリウスcコンセプト』である。

「これらはハイブリッドカーということもあり、先進的なイメージを打ち出そうという方向のモデルです」というのは、デザイン本部トヨタデザイン部第1デザイン室長の池田亮さん。

しかし、量産型アクアのデザインテーマは“eco FUN”であることから、ハイブリッドの先進性だけではなくFUNな部分でも検討がなされた。

池田さんは、「開発当初は最終的にこうなるというところは難しくて誰も見えていなかったと思います。ただ、先進だけではなくFUNだけでもない、ということは皆わかっていたので、先進方向のモデルや、FUN方向のモデルなどいろいろ検討しました。そして、最後に、それらをどう融合させるかに必死になりました」と振り返る。そして、「苦労しただけあって、出来上がったのを見て達成感がありました」と、表情はとても満足げであった。

いっぽうアメリカでは『プリウスc』の名称で販売されるこのアクアだが、プリウスとのデザイン面での共通性はどうなのだろう。池田さんは、「プリウスの兄弟車として開発したわけではありませんが、ハイブリッドとしての記号性は残しました」とし、例えば、「サイドビューでは、プリウスのトライアングルシルエットや、ヘッドランプやリアコンビなどのちょっとメカニカルなところは踏襲しています」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  4. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  5. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る