【トヨタ アクア 発表】THSをコンパクトカーに最適化…フィットHV より軽量

エコカー ハイブリッド
トヨタ アクア は、THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)をコンパクトカーに最適化することで、JC08モード燃費35.4km/リットルを達成した。
トヨタ アクア は、THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)をコンパクトカーに最適化することで、JC08モード燃費35.4km/リットルを達成した。 全 12 枚 拡大写真

トヨタ自動車が発売したハイブリッドカー『アクア(AQUA)』の車両重量は1050kg、開発を担当したトヨタ自動車の田中誠氏は「軽量化には特に力を入れました」と胸をはる。ホンダ『フィットハイブリッド』の車両重量1130kgと比べ、軽量なハイブリッドカーに仕上がった。

アクアの車両重量1050kgは、『ヴィッツ』(970〜1080kg)でいうと、4WDモデルより軽量なレベルに仕上げられている。一方、フィットハイブリッドの1130kgも、ガソリンモデルの車両重量(990〜1140kg)では、4WDモデルと同等のレベル。

パッケージングの違いがあるので単純に比較することはできないが、シンプルな構造となるホンダのハイブリッドのほうが軽量コンパクトである、との従来の認識を改めさせられる。

田中氏は「アクアは、5ナンバーサイズの車幅なので、プリウスのユニットはそのまま入りません。THSを今の知見でコンパクトカーにどこまで最適化できるのかというのが今回の開発のテーマです。エンジン、モーター、インバーター、バッテリーなどをすべて新設計しております」という。

「軽量化といっても、“手の届く価格”という観点から、アルミを使ったり、材料置換にお金をかけたりといったことはありません。THSをこの車で必要となる性能に見直し、ベアリングの大きさから、バッテリーの容量までも、この車で一番効率のいいところを目指して最適化しています」

「また、“ハイブリッドだから我慢する”ということのないよう、トランクスペースなどを犠牲にすることなく、ユーザーはユニットがどこにあるということを気にしなくていいものに仕上がったと思います」と、田中氏は開発のポイントを述べた。

トヨタ社内では、既にあるものを組み合わせて開発を進めたらどうか、といった議論もあったようだが、田中氏は「やっぱり、新しい技術を入れた方が燃費もいいですし、東北で生産されることを考えると、今はやってよかったと思っています。このアクアが東北の復興へすこしでも役に立てたらいい」と、アクアの成功への期待を語った。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る