追突で立ち往生の救急車に後続車が突っ込む、隊員が死亡

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21日午後10時40分ごろ、兵庫県神戸市垂水区内の第二神明道路上り線で、前走車に追突事故を起こして本線上で立ち往生した救急車に対し、後ろから進行してきた乗用車が突っ込む事故が起きた。この事故で救急隊員1人が死亡している。

兵庫県警・高速隊によると、現場は神戸市垂水区本多聞付近で片側3車線の直線区間。緊急走行していた神戸市消防局西消防署伊川谷出張所に所属する救急車が、前走するトラックを第2車線に進出して追い抜こうしたところ、トラックも第2車線へ進出。そのまま追突した。

トラックは第1車線を、救急車は第2車線と第3車線を塞ぐような状態で停止。救急車に乗務していた43歳の救急隊長(消防指令補)が車外に出て、後続車の誘導をしようとしていたところ、これに気づかないまま減速せずに進行してきたワゴン車が衝突した。

救急隊長は約15m先まで飛ばされ、全身強打でまもなく死亡。トラックの運転者も軽傷を負った。警察はワゴン車を運転していた姫路市内に在住する31歳の男を自動車運転過失致死容疑で逮捕している。

救急車は追突によって電装系が使えなくなり、ハザードランプの点灯もできなくなっていた。救急隊長は発炎筒を持って車外に出た直後、ワゴン車にはねられたものとみられている。調べに対して男は「左側で停止していたトラックに気を取られ、救急車の存在に気がつかなかった」などと供述しているようだ。

《石田真一》

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