日本ガイシ、NOxセンサーの生産能力を増強…ディーゼル排ガス規制強化

自動車 ビジネス 企業動向

日本ガイシは約47億円投じ、自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を測定する車載用の高精度NOxセンサーの生産能力を3倍近くに増強すると発表した。

今後、世界的に厳しくなるディーゼル車の排ガス規制による需要の拡大に対応するため、日本ガイシ小牧事業所とNGKセラミックデバイス(愛知県小牧市)、NGKセラミックスポーランドで設備投資し、現在240万本の生産能力を2014年までに700万本に増強する。

日本ガイシとコンチネンタルが開発、商品化した車載用NOxセンサーは、自動車の排気管に装着され、排ガスに含まれるNOx濃度をppm(100万分の1)レベルの高精度で測定できる世界初の製品だという。排ガス中のNOx濃度を検知して排ガス浄化装置の制御や、故障診断に使用される。同社が製造するNOxセンサーにコンチネンタル社が制御回路を組み合わせて車載用の最終製品にする。

自動車の排ガス規制は世界的に強化され、特にディーゼル車は、粒子状物質(PM)に加えて、NOxの排出規制も一段と強化されつつある。現在施行されている米国のUS10や欧州のユーロ5規制、日本のポスト新長期規制などに続いて、欧州では2014年以降にユーロ6規制が、中国の一部の都市では2015年以降にユーロ5相当の規制が施行される予定。

拡大していくNOxセンサーの需要にいち早く対応するため、供給体制を整え、NOxセンサーのリーディングカンパニーの地位を確立する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る