ホンダ NSX 次期型…V10からハイブリッドへ 関連性は?

自動車 ニューモデル モーターショー
ホンダ/アキュラNSXコンセプト(デトロイトモーターショー12)
ホンダ/アキュラNSXコンセプト(デトロイトモーターショー12) 全 6 枚 拡大写真
ホンダはデトロイトモーターショーで新型『NSX』を3年以内に販売すると発表した。気になるのは、2008年に開発中止が発表された幻のNSXとの関連性だろう。米国アキュラブランドを統括するホンダの福尾幸一常務執行役員は、「全く別のモデル」と説明する。

ホンダのスーパースポーツNSXは2005年に初代が生産を中止、V10エンジンを搭載するFRとして次期型の開発が進められながらも2008年には開発中止が発表され、多くのファンを落胆させた。今回、約3年の沈黙を破り発表された新型NSXは、ホンダの先進の4WDシステムを搭載するハイブリッドスポーツで、エンジンはミッドシップに搭載される。アーキテクチャーは大きく異なるこの2台だが、関連性はあるのだろうか。

福尾氏は「関連性は殆どない」と説明する。「(NSXコンセプトは)このパワートレーンだからこそ実現したデザイン」であり、2007年に公開されたコンセプトカー『アキュラ・アドバンスド・デザイン・コンセプト』についても全く別のものなのだという。

また、「NSX-GT」の後継車としてSUPER GTに参戦しているプロトタイプレーシングカー『HSV』との関係については、「あれはGT専用のクルマ。開発メンバーも直接の関係はない」とした。

2009年の秋に企画がスタートしたという新型NSX。当初は名前すら決まっていなかったというが、開発者たちの中では「次のNSXはこうしたい、と皆で考えていた」という。名前が決まったのはショー直前だったそうだが、その想いは確実に次期NSXに向かっていたようだ。

「2005年に初代の生産を中止した後も、次が欲しいという想いがあった。当時のひとつの答えがV10だった。そして時代が変わり、もう一度見つめ直した時に、ハイブリッドの『スーパーハンドリングAWD』をセットすることで次のNSXがクリアになってきた」(福尾氏)

今回公開されたNSXはまだデザインコンセプトの色が強い。しかし福尾氏は「量産に移行するに従って変わっていくだろう」としながらも「このテイストでそこそこ良いところに行けるのではないか」と語った。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『ES』新型にも「Fスポーツ」設定か...これが市販型デザインだ!
  2. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  3. 「ヤリクロ超えたのでは?」スズキ『クロスビー』のフルモデルチェンジ級進化に「最近スズキすげぇな」などSNS興奮
  4. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  5. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る