東燃ゼネラルとエクソンモービルが新たな提携関係へ

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東燃ゼネラル石油は、6月に実質親会社であるエクソンモービル有限会社が保有する株式を3020億円で取得すると発表した。エクソンモービルグループの東燃ゼネラルへの出資比率は約22%となり、子会社から外れる。

エクソンモービル有限会社は、米国石油メジャーのエクソンモービルコーポレーションが間接的に100%出資する日本法人で、現在、東燃ゼネラルの株式を議決権ベースで50.5%保有する。エクソンモービルと東燃ゼネラルの両社は資本関係を維持しながら新たな提携関係を構築、東燃ゼネラルは製販一体経営に移行する。

まず、エクソンモービル有限会社は、東燃ゼネラルの株式8000万株、化学品事業の一部、国内のブチルゴム事業、韓国の潤滑油事業などをエクソンモービルグループ会社に移管する。また、エクソンモービル有限会社は、保有する東燃ゼネラルの株式300万株をグループ以外の第三者に売却する予定。

その上で、東燃ゼネラルは6月1日付けで、エクソンモービル・アジア・インターナショナル・リミテッド・ライアビリティ(EMAI)が保有するエクソンモービル有限会社持分の99%を取得する。この結果、エクソンモービルグループの東燃ゼネラルへの出資比率は約22%となる。

日本の石油需要は、景気低迷や省燃費車の普及で減退傾向が続いており、国内の石油業界の事業環境は厳しさを増している。東燃ゼネラルは、製販一体の新体制により、こうした事業環境の変化に効率的に対応した戦略的投資などを実行していく。加えて、事業部門間の連携を図り、経営効率の向上を図り、日本の市場環境や需要の変化に応じたビジネス機会を追求するとしている。

一方、東燃ゼネラルグループは、エクソンモービル系列のブランドである「Esso」「Mobil」などを日本国内で独占的に使用することで合意した。さらに、エクソンモービルは石油精製、石油化学に関する継続的な技術サポートを提供、潤滑油事業では、両社の事業協力関係をさらに強化する。

《レスポンス編集部》

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