[ホンダ モータースポーツ 2012]佐藤琢磨、Fニッポンにも出場予定

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
2011年、インディカー・シリーズで日本人ドライバー前人未到だったポールポジションを2度も獲得した佐藤琢磨(写真は11年アイオワ戦)。
2011年、インディカー・シリーズで日本人ドライバー前人未到だったポールポジションを2度も獲得した佐藤琢磨(写真は11年アイオワ戦)。 全 6 枚 拡大写真

2月3日、ホンダが2012年のモータースポーツ活動体制を発表し、そのなかで佐藤琢磨が今季はインディカー・シリーズへのフル参戦に加えて、フォーミュラ・ニッポンにもスポット参戦する予定であることが公表された。

F1参戦こそ2008年を最後に途絶えているが、近年、琢磨は真の意味での“国際派プロフェッショナル・レーサー”として存在感を高めている。まず、彼が主戦場とするアメリカ最高峰のオープンホイールレース(日欧のフォーミュラレースに相当)、インディカー・シリーズの概況だが、自身参戦3年目の今季はシリーズがホンダエンジンのワンメイクから、マルチメイクによるエンジン競争時代へと移行する大変革のシーズンとなる。

もちろん琢磨はホンダHI12R(2.2リットル/V6ターボ)を搭載するチームで走るのだが、その関係で、2シーズンを過ごしたKVレーシングからレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへと移籍。昨年は2度のポールポジション獲得(日本人初)を果たすなど、初優勝へと着実に前進していただけに、一旦リセットとなることは惜しいが、アメリカの水にも慣れた琢磨なら、必ず今年も上位へと進出、そして悲願を達成してくれるはずだ。大いに期待したい。

さて、その琢磨が日本最高峰のフォーミュラレースにもスポット参戦する予定となった。

早くから海外でのレース活動をメインにしてきた琢磨だけに、これまでFニッポンへの出走経験はなく、大注目のスポット参戦となることは必至だ。F1、インディで上位の走りを見せてきた琢磨が、Fニッポンでどんなパフォーマンスを見せるのか?

スポット参戦の詳細は未発表だが、日程面から探ってみよう。4月の開幕戦鈴鹿はインディカー・シリーズと日程が重複しており、5月の第2〜3戦も同月がインディカー最大のレースであるインディ500の開催時期になっていることを考えると、あり得ないだろう。

そうなると、Fニッポンへのスポット参戦はシーズン後半が有力視されるわけだが、現時点でインディカーと日程が重複しないのは第4戦富士(7月15日決勝)、第6戦SUGO(9月23日決勝)、第7戦鈴鹿(11月4日決勝)だ。特に終盤の第6〜7戦はインディカー閉幕後となるだけに、連続参戦の可能性も高いと考えていいだろう。

微妙なのは第4戦の富士。当該週こそインディカーのレースはないが、前後の週にレースがあるため、かなりの強行スケジュールになる。ここは難しいか……? あくまで推測だが、9月15日のインディ閉幕後にFニッポン終盤戦へと転戦、というかたちになりそうだ(11月16〜18日のJAF-GP富士スプリントカップ参戦も日程的に可能)。

インディジャパンが終了したため、今年は国内で琢磨の走りを見られる機会はないかと考えられていたが、思わぬサプライズ。Fニッポンのシーズン後半にさらなる楽しみが増した。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る