ヤマハ発動機の2012年12月期の通期連結業績見通しは、最終利益が前年同期比36.9%減の170億円と大幅減益を見込む。
今期はアジア、中南米などの新興国の二輪車需要の伸長が今後も見込まれるのに加え、米国では二輪車や船外機の需要は底打ちから緩やかに回復すると見ている。ただ、欧州では、景気減速もあり二輪車の需要は引き続き減少すると予想する。
連結業績は、新興国二輪車市場での積極的な新機種投入やマリン事業の売上増から、売上高は同9.7%増の1兆4000億円と高い伸びを見込む。
利益面では将来の成長に向けた研究開発費や減価償却費が増加することに加え、為替差損の影響などから営業利益が同15.7%減の450億円、経常利益が同26.0%減の470億円を計画する。
為替レートは、ドルが前期比3円円高の77円、1ユーロが11円円高の100円を前提とする。