商標権侵害 JVCケンウッドとKENWEI福建冠威グループ、和解

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JVCケンウッドは、中国の福建冠威グループの福建冠威通信技術、福清冠華電子を相手取り、福建省高級人民法院に提訴していた冠威通信社から冠華電子社への財産移転に対する無効訴訟について冠威グループから損害賠償金を受領して和解が成立したと発表した。

JVCケンウッドは2006年、冠威グループによる「KENWEI」ロゴが付された無線通信機、インターホンの販売が「KENWOOD」の商標権、意匠権、著作権の侵害行為に該当するとして、複数の訴訟を提起し、その後、すべての訴訟で勝訴した。

しかし、冠威グループはJVCケンウッドの勝訴確定後も権利侵害行為を停止せず、また、損害賠償金の支払いを命じられた冠威通信社は賠償支払いを実行せず、財産をグループ会社の冠華電子社へ移転した。

このため、JVCケンウッドは2009年9月、冠威通信社から冠華電子社への財産移転無効を求める訴状を福建省福州市中級人民法院に提出し、その後、福建省高級人民法院へ上訴した。この訴訟で2011年12月、福建省高級人民法院の調停のもと、冠威グループは、「KENWEI」ロゴの使用など、JVCケンウッドに対する権利侵害行為を調停協議後30日以内に停止することと、冠威グループはJVCケンウッドに130万人民元(約1574万円)を賠償するという、和解する内容で合意した。そして2012年1月、冠威グループが一連の訴訟に対する損害賠償金を支払った。

これによりJVCケンウッドと冠威グループとの間で和解が成立し、2006年から始まった係争が終結した。

《レスポンス編集部》

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