自工会志賀会長、東電値上げはモノづくり現場に大打撃

自動車 ビジネス 企業動向
自工会志賀会長(資料画像)
自工会志賀会長(資料画像) 全 3 枚 拡大写真

日本自動車工業会の志賀俊之会長は16日の定例記者会見で、東京電力が計画している事業者向けの料金値上げが製造現場に多大な打撃を与えると、強い懸念を表明した。

[写真:日産自動車栃木工場]

志賀会長は、自動車メーカーの国内電力コスト(部品産業除く)が、ざっと年間1000億円であり、生産台数が1000万台なので1台当たりでは1万円との試算を示した。東電が計画している平均17%の値上げは、同社の栃木工場の場合、工程の多い高級車が中心なこともあって1台当たり3500円程度になるという。

また、製造現場では超円高に対応して「75円に克つ」などのスローガンを掲げ、懸命な原価低減に取り組んでいると紹介。そうしたなかで3000円前後のコストアップは、「サプライヤーも含め、モノづくり現場に与えるインパクトは大きい」と述べた。

そのうえで、東電には「われわれが取り組んでいるのと同様なコスト削減努力をしてほしい」と、訴えた。今後、自動車業界としては、会員企業の意見を集約するなどにより、政府への働きかけなど「何らかの活動をしたい」と話した。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. 日産が業績見通し修正、上期営業損失300億円…下期はサプライチェーンリスク想定
  5. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る