自工会志賀会長「連結プラスでも単独赤字では健全な姿ではない」

自動車 ビジネス 企業動向
日本自動車工業会・志賀俊之会長
日本自動車工業会・志賀俊之会長 全 2 枚 拡大写真

日本自動車工業会の志賀俊之会長(日産自動車COO)は16日の定例会見で、自動車メーカー各社の決算について「連結だけみると比較的良いが、単独が大きな赤字というのは企業経営としては健全な姿ではない」との考えを示した。

志賀会長は「米国、中国、アセアンの堅調な部分に支えられて連結の決算は(総じて)黒字を確保できた」としながらも、「ポイントは単独の部分。日本は我々の本社があるところで、当然我々の納税は日本でやっている。今の円高の中で日本が相当な赤字が続いている状況が多い。それが長期化するというのは、健全な姿ではない」と指摘。

その上で「早く単独の黒字化を図っていく努力が必要になってくる。その時に今の円高の中でどういう事業形態をとっていくのか、生産の規模を維持し、あるいは雇用を維持してとっていくことは我々第一義的に考えているが、そのバランスの中で、今後の大きな課題になる」と述べた。

トヨタ自動車の2012年3月期通期の連結営業利益予想は2700億円だが、単独では4900億円の赤字を見込んでいる。またホンダも通期連結営業利益2000億円の予想に対し、単独では1500億円の赤字となる見通し。日産は単独の業績予想を開示していない。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
  5. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る