欧州で唯一の公的衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは22日、欧州向け新型ホンダ『シビック』の衝突安全テストの結果を公表した。
ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行われる衝突テストだ。
また2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを採用。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。
例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価90ポイント以上が目安とされる。
新型シビックのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は34点。前面衝突と側面ポール衝突では、ダミー人形が受けた傷害レベルが、一部で上から2番目の「ADEQUATE」と評価されたものの、側面衝突や追突想定テストでは、ダミー人形の傷害レベルは最小と評価された。
また、子ども乗員保護性能は41点。歩行者保護性能は25点、安全補助装置の有無については6点を獲得する。
この結果、新型シビックの合計ポイントは106点となり、総合評価で5つ星を獲得。ユーロNCAPの最近のテストでは、BMW『5シリーズ』の110点に次ぎ、アルファロメオ『ジュリエッタ』の106点に並ぶ優秀な結果を残した。