第三者委員会設置企業、4社に1社が上場廃止 帝国データバンク調べ

自動車 ビジネス 企業動向

帝国データバンクは、2007年1月~11年12月の5年間に、不祥事や事故などを理由に第三者委員会を設置した上場企業127社の事例132件を調査分析した。

コンプライアンスの重要性が高まる中、オリンパスの粉飾や大王製紙の役員横領など不祥事や事故などで第三者委員会を設置する例が増えている。第三者委員会は、不祥事企業などの自浄能力の不足などを背景に、「中立性」を担保とする目的で設置され、弁護士や公認会計士が関わる例が多い。第三者委員会を対象にした調査は今回が初めて。

設置理由で最も多いのは、社員が循環取引や売上計上の前倒しなどにかかわった「架空取引」で26件。次いで役員が粉飾決算に関与した「粉飾」の23件、約1年前にホンダの子会社もで発覚した「子会社架空取引」は15件、社員が資産の償却不足や資産水増しなどを行う「利益水増し」が10件だった。

第三者委員会を設置した企業は単独上場ではジャスダックの28社が最多となった。他市場との重複上場も含めると東証1部の49社が最多。

設置件数が最も多かった年は2010年の37件で、次いで2009年の29社。

第三者委員会で、最も多い名称は「外部調査委員会」の34件だった。第三者委員会は「中立性」を強調するための名称だが、社外取締役や社員がメンバーに入っているケースもあった。メンバーは弁護士が264人以上、公認会計士が130人以上、弁護士兼公認会計士が3人以上参加していることが判明した。委員会メンバーを非公開にしている企業もあった。

第三者委員会を設置した企業で、上場廃止となったのは33社。第三社委員会を設置した企業のうち、約4社に1社が上場廃止となった。このうち11社が法的整理となり、その11社のうち6社が粉飾により第三者委員会を設置していた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  4. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る