【スバル BRZ 試乗】いつの間にか仕事を忘れ…藤島知子

試乗記 国産車
スバルBRZ
スバルBRZ 全 9 枚 拡大写真
スバル『BRZ』はサーキットレベルの本格的なスポーツドライビングまで楽しめるスポーツモデル。それでいて、持て余すほどの動力性能や鋭すぎる姿勢変化が起こりにくい分、「危うさ」を感じにくい点に好感が持てる。

2リットルの自然吸気エンジンはパンチが効いた加速というよりは、息が長く加速していけるタイプ。「しっかり使い切れる200馬力」を手の内に収めつつ、アクセルワークやハンドリングをアグレッシブに攻めていける感覚は、いつの間にか仕事を忘れて、走りに没頭してしまうほどだ。

リヤタイヤがまるで一筆書きを描いていくようにスムーズに路面を捉えていく感覚は、BRZならではのツウ好みの走行フィールといえそうだ。

また、アイポイントが低いスポーツモデルにしては、フロントやサイドのガラスエリアの死角が上手に削り取られていて視界もいい。ラゲッジの積載性も思いのほか広く、日常性と非日常性が巧く両立されている印象を受ける。女性にも乗りこなしやすいスポーツモデルの登場を歓迎したい。

パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、ウェブ媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。

《藤島知子》

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